2019-02 マリーアントワネット

11月に帝劇で見たのを皮切りに、名古屋、大阪を追いかけたマリーアントワネット。

もうすでにロス。

フェルセンの始まりの場面から鮮やかによみがえります。

目を閉じれば~シャンデリアの下で踊る~♪

 

<マリーアントワネット全体に関して>

初演を知らないので、私にとって今回が初めてのMAですが、たまらず購入したCDを聞いたり当時の感想を見るに、初演よりも全体的にマイルドになっているのかな?と感じました。

あとはフェルセンが恋に溺れるだけの男じゃなく、一歩引いたストーリーテラーとしての役割も担いながら最後までマリーを支える素敵な役どころでした。

またマリーも初演よりも魅力的な役割担ったのではないかと思います。

全体的にフランス革命を知らないとわかりづらい部分もあったのではないかと思いますが、1789(や宝塚でいえばひかりふる路やルパンなど)でフランス革命に慣れ親しんだ部分もあるからでしょうか、気になる部分もなく受け入れられました。

マリーアントワネットに関しては時代が時代でなければ普通に過ごせたんじゃないかと思います。

アンサンブルの方たちも皆様力強く非常にいい座組だったのかなと感じました。

あと個人的に指揮者の方のすごさも感じました。一時期塩田先生が外れた時があったのですが、楽譜としては正解なんだろうけどこの今の場面ではテンポがずれてちぐはぐを感じるぞ!?っていうところが多々あったため、名古屋・大阪と先生が復帰されて改めて指揮の力を感じました。これが生演奏の良さだとも感じました。

見てハッピーになる訳でもないし、なんなら死ぬほどつらいのに、なんでこんなに何回も見てしまったのか改めて考えているんですが、役者がよかった、歌がよかった、見ずにはいられないなにかがあった、このあたりが理由でしょうか。

 

<キャストに関して>

・マリーアントワネット

 私はほぼ花總マリーで見ていて、笹本マリーに関しては2回だけだったので、偏っていてすみません。笹本マリーの印象は 、最後まで矜持を忘れない王妃だったと感じました。最後の裁判の時、静かに前を見つめている姿が王妃そのものでした。また花マリーよりも現実をわかっているように感じました。フェルセンに現実を見るように諭されてる時に居心地が悪そうに目をそらして髪の毛をいじいじしたり服の裾をいじったり、わかっている耳に痛いことをいわれている反応だと伝わってきました。

 花マリーももちろん王妃の矜持が強いのですが、二人の王妃のあり方は、明確な言葉にしづらいのですが、違うように感じました。一幕の最初なんとも無邪気にシャンデリアの下で笑っていて(本当に華やかでこの場面大好き!)、マルグリットに何か言われても、なんでそんなことをいうのかわからないという感じをうけるんですよね。「そうなの?」ってすごく不思議そうにいうのが、心のそこからの本心で平民なんて全く目に入ってない生活をしているだなと感じました。とにかくかわいいんですよ。花マリー。バルコニーで、「あなたを忘れようとした」的なことをいわれるとしゅんとするんですけど、「でも忘れられなかった」っていわれて笑顔がこぼれるんですよね。本当にかわいい。現実を見ろっていわれても、全然見ない。フェルセンの諭しなんか一切聞いてない。真面目な話の後お茶を入れたり笑顔でケーキを差し出して、諭され続けても、なんでそんなこと言われるのか心底わかってない。フェルセンに会えた喜びしかない。ルイが認めてくれたの!私たち一緒にいられるわ!と笑顔でいうからこそ、フェルセンとの間に溝が生まれ、それだけにフェルセンに立ち去られた後の孤独のドレスが胸を打ちます。王妃であるからこその孤独。

   その後打って変わって夏の夜の仮面舞踏会がとてもかわいい。「あら?こちらの紳士はどなたかしら?」って尋ねる声がまさに鈴を鳴らすような声でした。しかもマスクの下で微笑むんですよ。このシーン衣装がとてもかわいいので、どこかで仮面を外した姿が見たかったです・・・。

  そしてネックレス事件で王妃としての強さが出てくるのがたまりません。弱いだけじゃない、王宮という敵だらけの中で戦って生きてきた強さを感じました。「オルレアンよ!」っていったときにつり上がり気味になる目が大好きでした。この強さは一幕の終わりにも感じて、笹マリーは紙を投げ捨てないんですが、花マリーは我慢できない!といわんばかりに後ろに投げ捨てるんですよね。ここがとても好きでした。あと国民の前に出てきてオルレアンに足下を気をつけて的なことを言われたとき、オルレアンの顔をにらみつけて「サー!私に近寄らないで!!!!」って吐き捨てるようにいうところも強くて好きでした。フェルセンにもう会わないって言われた時の涙も、その後の名残おしい(という言葉で言い表せないくらいに名残惜しそうな)姿も本当にすき!!

 二幕冒頭でのフェルセンへ書いた手紙を読み上げる場面もとても好きでした。かすかに微笑みながらフェルセンへの想いを歌うんですが、王宮で孤独に過ごすマリーにとってフェルセンはなくてはならなかった存在だっただろうなと強く感じさせられるんですよね。彼女にとって、彼と出会えたことがどれほどの支えとなったことだろうかと。その後、民衆に踏み込まれたときには優しすぎるルイをかばうように「あなたたちの王ですよ!」と前に出てくるんですが、ここはまた強さでていて。ルイは、ずっと前から鍛冶屋になりたい、なんで私が王だったんだ、って何回もぼやいていてそれを励ましながら支えてきたのがマリーだったんだろうなとこの二人の間にも絆を感じました。それはおそらく男女の愛ではなかったと思いますが、家族の愛はあったと確信できました。この後の鍛冶屋になりたかったと歌ったルイをそっと抱きしめた悲しくも優しいマリーとその後のドアに取り乱してすがりつくマリーの落差が激しく魂の叫びを感じました。千秋楽でようやく「虫さえ殺せないヒトなのよ!!!」と叫んでいることに気づけました。

 話が少し戻りますが、二幕でマルグリットと対峙する時も王妃としての強さがバリバリにでてます。彼女のいう「ただ神に命じられた王妃」という言葉は素直にその通りだったんだと思います。私にとって神というのは非常に曖昧な存在なのですが、マリーにとって、王妃は自分の意思でどうこうできない役割だったんだと思います(そう自分に強くいいきかせないとやってられない状況だったのかもしれませんが)。だからこそマルグリットになぜ憎まれるかわからないし、そういう意味ではとても純粋に王妃だったんだと感じました。その声の低さ、強さと、フェルセンが尋ねてきてマルグリットが出て行って一人になった時からフェルセンを迎え入れたときの声の出し方がまるで違っていて、ここでもフェルセンがマリーにとってすべてをさらけ出せる相手だった心を預けられる存在であったことを感じました。

 そしてランバル夫人が殺され、ルイが殺され、白髪になってマルグリットを静かな声から始めて追い詰めていく姿も鬼気迫っていて特に千秋楽では、決して声を荒げるわけではないのに、マルグリットを確かに圧倒している鬼気迫るマリーがそこにいました。その後のフェルセンとの別れ、ここが初演と大きく違っていて、初演は「忘れて」っていってるんですが、今回は「忘れないで」っていうんですよ。ここまで真逆だと、私のことを忘れないでっていう言葉、それ自体がフェルセンに残せる最後の愛だったのかなとも思うんですが(マリーいなくなったら死にそうだし)、それだけ大きくマリーのあり方が初演と変わったんだろうなとも感じさせられました。

 子供を奪われまいと必死に手を広げて相手を押しやって、子供には笑顔を見せて大丈夫よ、となだめる、でも奪われてからの慟哭には毎回涙が止まりませんでした。そして最後の弾劾裁判の場面の急に年を重ねたかのような一切変わらない表情は、どんな言葉も何一つ彼女を傷つけることはできないのだと運命を受け入れた強さを感じました。最後手をとって立ち上がらせたマルグリットに微笑む姿は、すべてから解き放たれ、気高さにあふれ、マルグリットが彼女に対して礼を尽くしたがよくわかる神々しさでした。

 ああ語り尽くせない位素敵なマリー。

 出会えたことに感謝でしかありません。

 

・マルグリット

 マルグリットはダブルキャストを同じくらい見たのではないかと思います。お二人とも東京では「一瞬も幸せなときがない役」、大阪では「女優として向き合わなくてはいけない役だった」というような話をしていたのがとても印象的で、それくらい重い役だったんだなと改めて演じたお二人への尊敬を感じました。特に東京の2ヶ月公演の際には、もともと細い姿がさらにほっそりとされていて心配になるほどでした。それだけ全霊をかけて挑まれていたのではないでしょうか。

 それでは2人のそれぞれの印象を。

 昆マルグリット。彼女は怒りに満ち、正義に燃えるマルグリットであると感じました。「この世では正義なんていう”言葉”に意味はない」というように、正義のための行動をいとわないマルグリットがそこにいました。舞踏会に飛び込んできたときからマリーしかみてなくて、小さな体のどこにそんな力がと思うくらいに全身で怒りを表していました。パンを盗んできた時も、どうよ!これが正義よ!といわんばかりの誇らしそうな様子が印象的でした。彼女は自分のやっていることが正義だと信じて、燃えるような瞳でマリーを見つめていた姿が強く印象に残っています。処刑の後、ロベスピエールに反逆の証拠を渡す際も、一歩も引かないでオルレアンとエメールと対峙しており、とにかく最初から最後まで正義に燃えた昆マルグリットでした。

 ソニンマルグリット。彼女は地獄の中でただ恨みを募らせて同じ思いを味わえばいいと周りを呪うような憎しみにかられたマルグリットだと感じました。「この世では”正義”なんていう言葉に意味はない」というように、正義なんて何もない、世の中はなんて不公平なんだと感じていたように思います。彼女は舞踏会に飛び込んできた時に両腕を拘束されながらもキャンドルを目を開いて見上げるんですよね。こんな世界を見たこともないといわんばかりの驚いた表情も、マリーに会うと暗い瞳に変わる。彼女のマルグリットでいくつも印象に残っているシーンがあるんですが、まずはマリーを糾弾するときに喜びで言葉もないほど体が震えているところです。ついにこの日が来たと歌うときに恐ろしいほどに歓喜をして負の感情にとらわれた顔で笑うんですよね。初めて見たときはかなり怖かったです。部屋係としてマリーを監視することが決まる会議の時も「マルグリットアルノー」って名前を呼ばれた瞬間に、それまで伏し目がちだったの視線を前にあげるところも印象的でした(でも三白眼くらいに怖い。昆マルグリットは入ってきたときから前を見ていて、名前を呼ばれると顎がきもち上にあがる程度)。憎しみが人間の形になったのがマルグリットアルノーであるかのように機械人形のスイッチがオンになったように感じました。マリーと同じ歌を知っていた時も、はっとマリーを向いた後は、自分の幸せな記憶を探るように言葉を紡いでいたのが印象的でした(昆マルグリットは同じ歌を覚えていることへの驚きの方が強い)。そしてルイが連れて行かれる時は子供たちがその姿も母であるマリーが取り乱す姿も見ないようにとにかくエプロンを広げて子供たちを守っていて、見た目とは違う本当は心根の優しい女性であることを感じました。彼女の憎しみがいつ和らぐのかマルグリットはいつマリーに対しての見方が変わったのかずっと考えていたんですが、ランバルの死を悼み、ルイの処刑を知ったマリーに「あなたもあそこにいたの?」「あなたも万歳と叫んだの?」など問い詰められ、責め立てられているうちに彼女の中の何かが変わっていたのではないかとの結論に至りました。そして裁判にかけられたマリーを前に、自分が持っている手紙を渡すのが正解かどうかの迷いを視線で表現し、パンがなければケーキを食べればいいじゃないと言ったのが彼女であるとされたときの動揺、そしてエメールのひどい中傷からマリーを守ろうと必死に手を広げてエメールたちの視線からも彼女を隠すように動き回る姿が特に心を打ちました。多勢を前に1人で必死にマリーを守ろうとし、民衆にもう言葉が届かない自分の無力を叫ぶ姿が印象的でした。個人的には花ソニペアが好きだったので、映像に残らないのが残念でなりません。ソニンさんこれまでも歌にパワーはあるしすごいとは思っていたんですが、今回はまたこれまでにないほど強烈で、でもパワフルなだけじゃなくてマルグリットとして生きていらっしゃいました。みんなの負のオーラを吸収してくれてありがとうございました。次はハッピーミュージカルなので心穏やかに過ごしてほしいです。

 

・フェルセン

 マリーを愛し、マリーのために生きたフェルセン。CDで聞く初演とは立ち位置がかなり異なっているように感じました。初演CDの中で、”あなたはなぜ王妃なのか”という曲があるんですが、今回のフェルセンもこれを思っていたんだとしたら最高に泣けると思いました。フェルセンにとってもマリーが欠かせない人であったことが伝わってくるとてもよい曲なので、ぜひまた復活してほしいです。それではダブルの感想を。

 万里生フェルセン。指先まで貴族。声が艶やかで、”愛したーひとは-”の声の伸び方など、とにかく声がよくて歌がうまくて、そしてマリーへの愛と使命に燃える熱いフェルセンでした。なぜ帝劇で終わってしまったの万里生さん・・・。舞踏会のシーンで、片手を腰に、もう片手を上にあげるところがあるんですが、ここの腕の振り上げ方とか、移動の仕方がとてもキレがあって素敵でした。その後マルグリットが乱入してきたときやシャンパンをかけたときも、マルグリットを突き飛ばさんばかりの勢いでマリーを守ろうとするし、オルレアンに対しても敵愾心むき出しで立ち向かっていくような印象を受けました。万里生フェルセンの愛はとにかく熱いし、マリーを思うからこそ現実を見るように忠告し続けているのに全然マリーに聞いてもらえてないのが不憫でした。とにかくマリーといるときはマリーしか見てないので、おそらくあひるさんは一回も見てもらえなかったと思います。マリーとより対等な関係、なんなら彼の方が上であるような関係に感じました。マリーを抱きしめたときに背中をぽんぽんするところにきゅんとしました。彼はマリーが一緒には逃げないことを知っていて最後似合いに来るように感じます。だから「そんな」とは言うものの、そこまでの意外性はなかったのかなとも思います。万里生フェルセンはとにかくマリーを救うことに燃えているので、ルイに断られて別れた後は思わず「くそっ!!」と叫びながら足早に去って行くのは次の計画の練り直しだったのではないでしょうか。最後までマリーを愛し、彼女を救うことを目指したフェルセン。DVDでお会いできるのを楽しみにしています。

 古川フェルセン。まず顔とスタイルがよすぎて、軍服も舞踏会の衣装も、なんあら僧侶の格好でも似合う。すごい。でもそれだけじゃなくて、緩急をつけた演技と間の取り方がとても上手で、その場に自然に生まれた反応を毎回感じました。私が最初に見た帝劇の時は力が入っていて歌いづらそうなところや、別れに対しても涙ぐむ位の頼りなさ(ルイに先導を断られたときに神に祈っていた回があったんですが、最後神頼みにするしかないような頼りなさ)があったんですが、名古屋・大阪では歌への力みも消え、頼りがいを出してきましたね。そもそも登場シーンで、目を閉じて幸せそうにマリーを浮かべるんですが、優しさと愛に満ちていて、彼にとっては正に”私の”マリーアントワネットだったんだと思います。その後のバルコニーの場面で、”あなたにあえなくて・・・さびしかった”、というんですが、この「・・・」のところにもバリエーションがあって、あるときは、その間をすこし長めにとって視線をおとしてから、またマリーをみて寂しかったっていったんですよ。すげーなこいつ、自分の良さをわかってんな。とただただ関心させられました。同じ場面で階段の下から手を伸ばして届きそうですぐに届かないのがとてもきゅんとしました。古川フェルセンと花マリーは毎回化学反応のように表情を変えて新しい発見をくれました。2幕冒頭付近のマリーからの手紙を読んでいるときには「あなたをまもろう、たとえ過ちでも、愛し続ける、運命のあなた」って声を重ねるんですが、離れていてもつながる絆がそこにありました。最後別れのシーンでは、「お、おこさま方は」とマリーのお子様のことを指摘されて初めて気づいたという反応の時もありましたし、お子様が脱出できない以上マリーが一緒にこないことはわかっているけれどそれでも一縷の望みにすがって脱出の計画を提案せずにはいられないように感じた時もありました。そして涙涙の別れ。部屋に入る前にしゃがみ込んで手を組み祈るようにしていたのも確か万里生さんはしていなかったので、古フェルにとってはたっていられないくらいの状況だったんですかね。美しく愛に生きたフェルセンでした。

 

・ルイ

 とにかく現実を見ない。マリー以上に見ない。1幕最後でフェルゼンが攻めてくるぞ!って歌っているところでも「もしも鍛冶屋なら」と歌ってしまうくらいに現実逃避が激しい。王であるというを何よりも重荷に感じており、自信もなく、なぜ自分が王なのか自分に問いかけるとにかく優しい王様だったんだと感じました。自分たちが危険にさらされようと国民を愛し、ただ家族と穏やかな日々を望んでいるとても普通の人で、彼が王でないか、時代が異なっていたならきっと幸せになれたのだと思います。

 のんびりとしていてとにかく妻への愛に満ちたシュガーさん。フェルセンに対しても嫉妬しているかもしれないですがそれを妻に感じさせないように振る舞っているように感じました。オルレアンの手紙を弁明してできなかったマリーに、理解しているよ、と優しく言う姿が包容力があり素敵でした。

 おちゃめな原田さん。明日は幸せの歌でランバル夫人に一緒に祈るように促すのはいつからだったんでしょうか。彼のルイで非常に印象に残っているのは、弾劾裁判への出席が決まり、軟禁部屋から連れ出される時に、マリーに微笑むところです。自分がどのような立場であっても残していく愛した人を安心させようとしているルイが印象的でした。

 

・オルレアン

 とにかく光夫さんの声の良さに惚れ惚れする日々でした。光夫さんがオルレアンは王になるという自分の正義を信じて行動するということを言ってましたがまさにその通りでした。とても迫力があって高音の伸びもすごいし、強くしたたかな貴族でした。中の人(というか光夫さん)はとにかく気遣いの人だということに気づかされたカテコでした。いい人ですね!!!(見た目いかついので誤解してました)

 

・エメール 

  なんでこんなに憎いのかと思うくらいに憎々しいエメール。ラマールちゃんの時はあんなにかわいかったのに・・・。この人はある意味、革命の中で力に溺れたいち市民の代表であったと思います。多分彼には正義(マルグリットの貴族憎しやオルレアンの王になるみたいな)とかはなくて、周りに流される中で革命の先頭になって思うままに力を振るううちに破滅への道をたどったのではないでしょうか。あんなにいい人なのにさかけんさん・・・。

 

ほかにも、ロベスピエール、ダントン、弾劾裁判のシーンでの一般市民の怖さ(マリーの答弁には一切興味がなく、私たちにとっての真実を語れとマルグリットに詰め寄るシーンが流される民衆というものを感じました)、とても印象に残っています。

 

原作とは違う(原案くらいになっているとは光夫さん談)らしいですが、私にとってはとても胸に響く思い出深い演目になりました。

またいつかマリーに会えますように。

2019-01 スリルミー

備忘録という名前の通り、ちゃんとその役割を果たせるように今年はアウトプットしていこうと思います。(って同じことを思ったのに、一年過ぎてしまったので改めて)

 

2019年観劇初めはスリルミーでした。

なんといってもチケットとれなさすぎて12月に見たくても見れなかったのと話の内容が結構重いので、何回も見るのもつらいかなと思ってました。

どちらも1回ずつ、5日に松柿ペアを、12日に成福ペアを見たのでまとめて1記事に。

 

1:松柿ペア(ピアノ 落合さん)

今回はシアターイーストで前回よりも小さくて、会場に入ったところですでに重い空気を感じました。

これだけ観客も集中して見る舞台ってなかなかないよな?って思わされるくらいに始まる前からみんなの意識が舞台に集中していました。

松私の今と19歳の時の行き来が自在で驚きました。声が全然違う。

このペアは本当に対等な関係だった過去を感じました。どうしてこうなっちゃったのよ。

もっと健全に楽しく生きていける道もあったんだろうなとおもいます。

松私がかわいかったです。柿彼の舞台を走り回る俊敏さがさすがでした。

 

2:成福ペア

福士さんがかっこよすぎて、もうパーフェクトに彼でした。

そりゃ私もいろいろやってでも独り占めしたくなるわな?ってくらいにもうパーフェクト。ひれ伏したくなるような色気が指先にまで漂ってました。手がきれいでスーツが完璧に似合うのすごくない?スタイルよすぎじゃない?

最後のカテコで先に福士さんが上から手を差し出したんがの仕草までが彼だった。たばこ吸うのもかっこいいし、子供を誘い出すときに、ちゃんと家まで送るから、的なことをいったときの冷めた目も、その一瞬後にはちゃんと微笑むのも、すべてかっこよかった。

ひもをバーン!!!ってたたきつけるところでわかってたのにびくってしてしまうくらいに迫力もありました。

ソンハさんはいつも期待を超える姿を見せてくれるんだけど、今回も素敵に私だった。恐怖を感じたときに小刻みに震える下唇が印象的でした。取り乱し具合も、最後99年一緒だよっていうときももうなんというか私でした。

戻れない道が本当に切なくて、でもこの二人は出会ってしまったからしょうがない、この道に落ちていくしかなかったんだろうなどっちも。って思いました。

声の重なりも素敵でした。

あとタバコも絶対相手がキャッチできないように投げるのがとてもこのペアらしいと思いました。

 

成福ペアもっと取っておけばよかった・・・。

とりあえずグッズ売り場で売っていたイレマリぺアのCDリピートが止まらない。

万里生さんの熱さがすき。そして冷たい伊礼さん。

CDやばい、伊礼さんのやばさが半端ない。

歌の殴り合い感が半端ないんですが、初観劇後に万里生さんのやばさにやばいもんみたっていうゾクゾクした感覚を覚えたのを思い出しました。

 

この激情がファーストスリルミーだったからか、私には成福ペアが好みでした。

またこのペアに会えますように。

2017年観劇を振り返る ー髑髏城の七人ー

髑髏城だけで1記事かけるくらいに今年は髑髏城。

花は(今思うと非常になんてもったいないことをしたんだと後悔してますが)見なかったので、私の初髑髏は鳥髑髏。

 

1:鳥髑髏

  • 1回目に見た時のことを思い出すと、「なんかすごいものを見た!これもう一回見るしかないよね?」「蘭兵衛さんみるしかないよね?あの白花畑見るしかないよね???」という謎のテンションだった気がする。「いやまて、いやまてよ?1演目1回が基本だぞ?推しが出てない舞台だぞ?落ち着け?」という私の中の理性を欲望がぶっちぎってそのあと1週間しないうちに再度登城。そして千秋楽まで通い続けるという勢い。
  • 出演者の皆さんが芸達者で、もうなんというかすべてが面白いしテンポがいい。ほかの髑髏城をみていても斬鎧剣のところでは「ざぁんがぁいけぇん?」っていうのが頭をよぎるし、「無理だよぉ!」っていうのもよぎるし、もう沼が深い。
  • 阿部サダヲさん、今まであまり見たことがなかったんですが、いやいやめちゃくちゃいい役者さんですね。忍び装束がよく似合う、過去にとらわれ続けている捨の介でした。後々ほかの髑髏城をしって、この人がどれだけ異色なのかを知りました。飄々としているけれどどこか寂しそうで、だからこそ周りの人が手を差し伸べずにはいられないという愛され系捨ノ介。泥をすすってあがいたという言葉がよく似合う、非常に泥臭い捨ノ介でした。好きです!!!
  • 森山未來さん、まじでやばいっすね。これあほの人の発言みたいですけど、まじでやばいっす。森山さんってマントとともに生まれたんですか?っていうくらいにマントさばきがきれい。マントの裾がふわりふわり、きれいに翻るのをみると胸が躍ります。身軽すぎて玉座から飛び降りるときも重力を感じさせないで移動するのでネコ科だと思います。しなやかきれい。そしてぶっ飛んでいる。プレス向けのやつ見ていると、私が見たときは「バアアアアアット(しかもつば飛んでいる)」が「しかし(冷静)」で、ねえ違いすぎない?って思ってます。見た感じとして生駒以外は部下が面白キャラ過ぎて、部下に恵まれず(面白キャラな皆さん好きですよ)、でもって蘭丸も天魔王としては欲しているけれど嫌いっていう矛盾を感じる、情念の炎を燃やし続ける天魔王だったなぁと思い返しております。その情念を抱えながらもクレバーでユニークな天魔王というなんというかもうギャップ萌え狙ってんの?みたいなね(狙ってないと思うけど)。森山さんがダンスの達人というのをしらなかったので、身体能力の高さに非常に驚かされました。早乙女さんとの殺陣が早すぎて目で追えないよぉ!
  • 早乙女太一さんの蘭丸もう最高だよね?登場時の酔っぱらいっぷりはもうほかの蘭兵衛さんに怒られるレベルで千鳥足だし、獲物変えすぎだよね?まじで狙った獲物を逃さないぜ!感を出しすぎだよぉ??無界の里にいるときは太夫達ときゃっきゃしていたりして、すごくなじんでいるのになんで髑髏城行っちゃったんだよぉ・・・。赤い曼殊沙華が記された白い着物で、白い曼殊沙華畑の中で少し斜めに傾いた立ち姿が美しすぎて心持ってかれました。夢見酒を目に垂らしてきたりとかさ、もうさ、ありがとう!!!って全力で思いました。無界屋襲撃の際も、ほかの蘭は割とガチで楽しそうなのに、この蘭は、楽しい!って口ではいいながら心で泣いているかのようにつらそうなのがつらい。その時は蘭兵衛の気持ちが残っていてつらかったのか?と思ってましたが、今思うと、「自分は結局、楽しいと思ってしまう蘭丸なんだ」ということへの複雑な気持ちだったのかなぁと感じております。最期ボロボロになりながらも天魔王に尽くしたのは彼の矜持なんだろうけど、見ていてつらかったっす。あの世で殿と楽しんでいてくれ・・って思うのになんで天魔王としてよみがえっちゃったんだよ!!!好き!!!
  • 松雪泰子さんはまじでこの人何歳なのよ?ってとりあえずググりました。保健室のおばちゃんというドラマのころから何一つ変わらない美貌。ねえ若すぎない?色気を感じさせる情に厚いいい太夫でした。兵庫との関係も良かったよね。見た目じゃない、心だ!!というのをそのまま信じさせてくれるいい二人でした。
  • 清水さんは初めてだったんですが、いい狭霧でした。最後まであの声がもったというのが何よりすごいと思います。この捨ノ介にはこの狭霧だよね。そして贋鉄斎から剣を奪う時の「かせっていってんだよ!」っていう啖呵が忘れられない。強気感がかわいかった狭霧でした。
  • 鳥髑髏の沼が深すぎるので早くDVDください

2:風髑髏

  • 松ケンいい男過ぎない?なんというか大地の風をかんじさせるというか、包容力のある捨ノ介でした。好き。そして1人2役だから、天魔王になった瞬間の目の違い?とか演技力もさすがでした。好き。
  • 狸穴生瀬さんはもうずるいよね?ってくらいの色気を醸し出していて、好き。これ別名シーズン狸じゃないかっていうくらいに他髑髏よりも存在感があったのが印象的です。
  • 向井さんは初日に見たときまじで大丈夫かと思いましたが、千秋楽ではこれが風の蘭丸だったんだと感じることができました。この男、何せ顔がいい、スタイルがいい、ですべて許せそうなくらいに顔が小さくてびっくりだよ!風の蘭丸はもう蘭兵衛と蘭丸の比率でいえば10:90くらいで蘭丸だったなあとおもってます。生きていても心が死んでるみたいなね。
  • 田中太夫かわいかった!オタ芸で応援されるのがよく似合うかわいいきゃぴきゃぴ太夫w新鮮でした。

3:月髑髏

月髑髏はまだまだ後期が始まるんで、ここまでの~っていうことを書き留めておこうかと思います。いやわかってくれる人が多いと思いますが、沼は広がるばかりですね。今真っ最中だからこそ長い。そしてこれが長かったことによって、鳥中にまとめとかなかった自分を悔やむ!!!来年はこまめにアウトプットをまとめていきたいと思っております。

  • 上弦・下弦の印象として、上弦は変化が激しい、下弦は声がいい、そして安定していると思っております。そして上弦・下弦が違いすぎるので永遠にループできるんでどうしたらいいんでしょうか・・・。
  • 捨ノ介:上弦の福士さんの圧倒的さわやかさ、圧倒的ヒーロー感、圧倒的主人公感、これなんでしょうってくらいの若さが目にまぶしいです。その一方で下弦の宮野さんは中心にいる存在感が非常に大きく、軽やかに明るく全体を照らしている感じがします。無界屋に最初に訪れるときの無界屋ガールズたちとのきゃっきゃ感が2人の立ち位置の違いだよなーと思いながら見つめています。しかしどちらも根本的には人はみな分かり合えるという思考なので、天魔王は止めるっていうし、天魔王に死なれた後に初めてどうしようもない絶望に直面した感がありますよね。天魔王が落ちていったほうを何回も振り返りながら、心ここにあらずで自分を犠牲にしようとする上弦29日ソワレの福士さんが最高に好みの捨ノ介だったので後期も変化を楽しみにしたいところです!
  • 天魔王:上弦はコロコロ変わりすぎだよね?初日は蛇のように絡みつくねっとりとした情念と非常に幼い感じを感じたのですが、徐々に知能を持ち始めているようで、いや初日の女子どこいった!?という驚きが半端ないっす。立ち方やしぐさひとつとっても初日はもっと女性っぽさを感じたんですが、それがなくなっているので今後どこに向かうんですかね?左目下に赤いラインをいれてくる鳥の亡霊を殺しにかかってくるのでまじで油断ならないと思ってます。初日は額に金のライン、2週目くらいは黒のしずくのようなものがあったんですがすっかりなくなりましたね。うむ。好きです。そして下弦の天魔王はすごいね???これまじで鈴木拡樹さん?なの???え?憑依型すぎない???という驚きで度肝を抜かれました。鈴木さんが2.5次元では有名な方だというのは存じておりましたが、今回がお初でして、穏やかな印象を持っていたので天魔王というイメージがなかったんですが、完全に天魔王ですよこの人、まじですごいですね。非常に男らしい天魔王で、知性とカリスマ性がありそうな印象を受けます。しかし最期に鎧をはぎ取られた時の小ささと言ったらもう。ご飯食べて!!!!っていう細さなのでご飯食べてください。
  • 蘭兵衛:上弦の男性よりと下弦の中性よりと、もうみんな違ってみんないい。みたいな謎の気持ちになるよね!!!!!完全に好みだとは思いますが、私個人としては三浦蘭兵衛が好きです。三浦さんの殺陣が見るたびに早く綺麗になっていくのでこの人最終的にどこまでいくんだ?と思ってみてます。いやもうどうみても1人でちょっと敵のくびとってきますわ!っていう謎のカチコミ感がありますよね。強いよ。強いよこの人。一方廣瀬蘭はなんというか、とても雰囲気が柔らかい。信長のことを愛してたんだなぁっていうのがとても伝わってくる気がします。三浦蘭は「殿を捨て」の前をためないんだけど廣瀬蘭はためる。このためる間が好き!そして殿の仮面に縋りついた時の(どう見ても背骨にしか見えない)飾りをいじるところがすき!どっちもすき!
  • 霧丸:下弦はより幼いというか、とりあえずすべてを威嚇する、チワワきゃんきゃん!みたいな絶賛反抗期中なんですが、上弦は八の字眉のせいなのか、なんというか哀愁漂う反抗期だよね(結局反抗期)。色街ときいてにやけちゃう上弦霧丸が、無界屋のみんなが楽しそうに踊っているのを最初は背を向けて、そのあとは腕に顎をのせてみおろしている霧丸が好きだよ!!そして上弦はこの霧丸だからか、より捨ノ介との関係が対等に見えるんだよね。29日ソワレは最終的に捨を助け出したあとに、こぶしをこつんとさせようと出しておきながら、捨が手を出して来たらひっこめて笑いあって腰を抱き合うっていうこれまじで青春髑髏だよね?好きです。下弦はもう少し年が離れているからそこまで対等であるようには感じないんですが、でもよりぼろぼろになっている捨ノ介を支えて逃げようとするところとかやっぱり狭霧じゃだめだと思えるところがいい。
  • 兵庫:上弦兵庫はボクシングの選手か?ってくらいにずっと動き回っていて、とにかく元気。荒武者隊のガキ大将というか、兄貴っというかガキ大将。太夫とは年の差を感じるけどそれをもろともしない感じがする。下弦はリーダーかな。兄貴分のリーダー。どちらも仲間をすごい大切にしているから、無界屋が泣ける。29日ソワレの上弦で「おまえら!ごほうびやるぞ」「ほら、兄貴が帰ってきたぞ」とかもう何回も同じシーン見てるのにマジで泣ける。須賀君なんてことしてくるのよ・・・ここはこらえられると思ってたのにないてしまったw下弦も言ってた気がするんだけどちょっと29日の記憶が強いので、また次回確認ですね!
  • 太夫:上弦は懐の広い肝っ玉かーちゃん。自分がどれだけつらくても、周りの誰かがいるときにそれは見せないで笑って見せるのがマジで泣ける。襲撃の時も自分の足をたたいて必死だし、最後も兵庫の言葉でようやくさらけだせるところが見つかったんだなぁってこっちが泣けてくる。下弦は年齢無視の奇跡のかわいいママ。すげえよ羽野晶紀。兵庫との年の差も感じさせないし、しぐさがまじでかわいい。三途の川にすてのすけ~ってね、って蘭の手を取って回ってみせるのとかまじでかわいすぎない?その可愛さとギャップ激しく霧丸にはめっちゃ怒るwその姿がほんとにママwいやでも怒っててもかわいいんだよ。上下ともに笑顔で周囲の人を包み込む、日の本一のいい女です!!!
  • 狸穴:千葉狸はどうみてもイケオジ。初日になかった赤ら顔メイクがそのあと足されたのは、イケオジすぎたせいだと思っている(確証はない)。渡辺狸は徐々に愉快なおっさんぐあいがましているw29日ソワレとか叩いていた傘をぶんなげたからな?おっさんwwwってなりましたわ。そして荒武者隊の後ろで彼らと一緒に太夫に反応しているの大好きだぜ!下弦は捨ノ介と狸のやりとりがすでにひりついている感があるんだよね。いいながら腹の探り合いをしているというか。上弦はそこまでじゃないと感じてます。

とにかく目がいくつあっても足りなくて、大好きです!!!

もう終わったかのようになってますが、こっからまだまだ月髑髏が続くんで、まじで財布を川に捨ノ介にならないようにしたいですね。(そんなこと言ってて通っちゃうんだけどね)

 

そんなこんなで年内の観劇納めは29日の上弦ソワレでした。

来年も良い舞台と出会えますように!!!

よいお年をー。

2017年観劇を振り返る ー後期ー

7~12月。いよいよ髑髏城が!!

今年のほとんどすべてが髑髏城だったといっても過言じゃないくらい。

 

<個別感想>

  1. レミゼラブル:念願の清水コゼットを見られてああコゼット!彼女こそコゼット!と、非常に感動しました。いやコゼットって難しい役だと思うんですよ。どっちかっていうとエポニーヌに心奪われちゃうタイプなんで、どうしてもひいきしたくなるんですけど、清水コゼットに関してはもうなんというか私の思うコゼットの100点です!という感じでした。愛にあふれているというか、愛されて育ったものの優しさとしなやかな強さが満ちていました。かわいかったぁ。
  2. ビリーエリオット:勝手に想像していたのと違って、もっと泥臭い話だったので驚きました。若いとは挑戦できる力があるっていうことだなって思ったし、お父さんがとても素敵でした。私は吉田パパをみにいったんですが、ビリーのために頭を下げる姿に胸が熱くなりました。
  3. 髑髏城の七人ーSeason鳥ー:私の夏は鳥髑髏とともにあったといっても過言ではないほど鳥におぼれた夏でした。ここでは書ききれないいので別の記事にしまーす!
  4. 琥珀色の雨にぬれて/“D”ramatic S!:真彩さんがこれほど大人の女性も表現できるとは!!という新しい発見を得ることができた作品でした。望海さんもああいうしっとりした役がとてもお似合いになる!何はともあれトップ就任おめでとう!という公演でした。
  5. デスノート:いやーなんというかあれですね。みさみさ可愛すぎて、みさとレムの関係は初演よりもより密になっていましたね。初演のリュークが好きだったんですが、今回の石井リュークも素敵でした。そしてこの再演にて小池さんの進化を感じました。再演までに舞台経験を重ねられたからでしょうか、歌唱力、演技力が増した気がしました。相変わらずの猫背で歌いづらそうなのにそれを感じさせない演技でしたね。
  6. All for One:美しい。月組の皆様美しい。”これはいい小池先生”って思いました。いやーこれぞ宝塚!これぞ小池先生!っていう作品でした。
  7. 髑髏城の七人ーSeason風ー:松ケンの素朴なんだけど力強い感じが話を引っ張っていくというか、とにかくまさに「風」なんだと感じさせる作品でした。1人2役髑髏を初めてみたので、ほほぉこういうところで入れ替わるのか!という驚きが多々。1人2役だからこそ無界襲撃がえぐかったですね。そして個人的には生瀬さんにドはまりしました。これぞイケオジ!!!!!もう胸キュンキュンですよ。
  8. ダディロングレッグズ:前回からいろいろ変更があったので、好きだったあの曲もこの曲もなくなっているという悲しみはありましたが、再びこの二人で見ることができたことは何にもまさる喜びでした。前回はどちらかというとジルーシャ側から見ていたのですが、今回はダディ側から見ていて、ジルーシャがまぶしくてもう胸がいっぱいでした。そのあとtwitterにておすすめされていた勝田先生が漫画にしている日本が舞台のDaddy long legsがまたよくって、ダディがもっと好きになりました。

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  9. 髑髏城の七人ーSeason月ー:絶賛公演中ですね。上限・下限の無限ループが可能っていうな!月髑髏・・・・おそろしいこ!!!
  10. 神々の土地/クラシカル ビジュー:朝夏さんの退団公演だったんですが、何せもう美しい。ロシア美しい、まあ様美しい、うらら様美しい。うらら様のうなじの美しさに(無駄に)ドキドキしてしまいました。しっとりとした美しさといううらら様なくして成り立たなかっただろう舞台を観劇できてよかったです。
  11. ひかりふる路/SUPER VOYAGER!:望海さん、真彩さんの門出となる公演でした!こちらは東京でも見る予定なので感想は割愛。
  12. 屋根の上のバイオリン弾き:市川さんの舞台人としてのすごさを見せつけられる作品でした。全体的に出ている人がみんな素晴らしいというか、娘3人もかわいいんだけどそれよりなによりも市川正親さんの舞台センスに圧倒されました。話の内容自体はとてもテーマも重いし、えええええええええええええってなるんですけど、それを重くしすぎないようにするというか絶妙のさじ加減で笑いをぶっこんできてて、よい舞台でした。

2017年観劇を振り返る ー前期ー

今年はとても年末に時間ができてしまったので、ほかの方同様今年を振り返ってみようかと。

 

まとめちゃうととにかく髑髏城だったで終わってしまうので(笑)、カレンダーを引っ張り出しつつ、見たものと感想を整理してみます。

まとめてみると、あれ?これ今年だったの?という驚きがありましたぜ!

 

<個別感想>

 

  1. フランケンシュタイン:中川さんの歌声に圧倒されつつ、今回も痛めつけられる安定の加藤和樹。なんというか韓国ミュージカルは私が見たものが大抵後味が悪いエンドのものばかりで、今回もまた話自体は救いがなくて頼む幸せになってくれって思った。ただし歌がいい。圧倒的に歌がいい。これはサントラだしてくれ!!って何度思ったか。
  2. ロミオ&ジュリエット:古川ロミオ&木下ジュリエットを見たけれど、木下ジュリエットが透明感にあふれ、初々しくもかわいくそして力強いジュリエットだった。新しいヒロインの誕生がここに!という感動を受けた。モーツァルトコンスもとても楽しみ!この2人のペアでみにきたい!
  3. キャバレー:話を知らずに見に行ったから、石丸幹二さんの登場時に度肝を抜かれた。長澤まさみさんの舞台を初めて見たんですが、歌声が力強くて、ちょっとすれた感じの女の子の役がはまってました。そして小池徹平さん!すっかりミュージカルキャストの常連になってきましたね。見るたびにうまくなっているなぁって感じました。まあ何はともあれ石丸幹二さんにすべて持って行かれた(笑)
  4. ノートルダムの鐘:人間とはなにか?怪物とは何か?自分の方がよほど怪物なのではないかと感じさせられる舞台でした。四季はキャストガチャが怖いんですが、芝フロローの気持ち悪さがとても心に残っております(この気持ち悪いっていうのは役に対してのことで私の中では褒めています)。カジモドはみなさん素敵なので好みの問題かなって思いますが、私は海宝さんが好きでした!来年は横浜で見られそうなので、これもまた楽しみです。ハッピーエンドではないけど見た後にとても心に残る1作でした。
  5. 星逢一夜中日劇場まで遠征してみてしまった作品。あの夏がよみがえる・・!!!と思ったのは私だけではないはず。大劇場とは配役が変わり、また新しい世界が広がっていましたね。何回見ても好きな作品です。
  6. オペラ座の怪人:横浜のKAAT劇場の赤い座席がよく似合う舞台でした。今回はなんと高井ファントムを見ることができ、年齢を感じさせない艶やかな声に心が震えました。私の初ミュージカルはオペラ座の怪人だったので、その作品をこうして再び見られるというのがとても胸に来るものがあります。
  7. 王妃の館/VIVA!FESTA!実咲さん退団公演。実咲さんはエリザベートアイーダの印象がとても強く、大好きな娘役さんのお一人でした。しかしすべての印象は朝夏さんの役の印象が強すぎたので今思い出すとほぼ思い出せませんw
  8. 幕末太陽傳/DramaticS:早霧さん、咲妃さん退団公演。このお二人があまりに好きすぎて初めて大劇場まで遠征してしまったのが今年の思い出ですね。(私が思う)早霧さんらしい、組子一人一人が輝けつつも明るく笑って別れよう!という作品でした。ショーでは何よりも咲妃さんがかわいくてかわいくて・・!!いい退団公演だったなぁと一ファンとして思いました。
  9. ギャツビー:話の内容は特に感想もないんですが、夢咲さんのスタイルの良さと品の良さを感じるいい作品でした。あとは曲がいい(笑)
  10. パレード:なんというか今この時代で上演していることに縁を感じる作品でした。今思い返しても言葉にするのはとても難しいのですが、なんでも日常な何よりも大切であるということを改めて考えさせられる作品でした。舞台上で降り積もるカラフルな紙吹雪と赤い背景に浮かび上がる大木のシルエットが瞼によみがえります。とてもつらいので回数を見たいとは思いませんが、もう一度見たい作品の一つかなと思います。